みなさん!こんにちは。
袋や密閉容器に入っているからとふりかけの賞味期限を無視して使ったことはありませんか?
ふりかけは粉末状になっているため、危険な変化を見過ごしやすく、使い方によって状況がさらに悪化する危険性もあります。
そこでこの記事ではふりかけの賞味期限に関連した情報を紹介していきます。
ご飯に使う前にまずはこの記事でふりかけのことを深く知っていきましょう。
記事の内容
記事の信頼性
目次
ふりかけの消費期限はいつまで?
ふりかけは、多くのメーカーが食材を粉末にした物を使っています。
粉末状にすると湿気を吸いにくくなるため、ふりかけのフレーバーによって消費期限に大きな違いはありません。
さらに使われている調味料も砂糖や塩など、消費期限の影響を受けにくいものばかりです。
したがってメーカーによって味に違いはありますが、ほとんどのふりかけの消費期限が1年以上になっています。
賞味期限切れふりかけの食べれる期間は?
賞味期限が切れたふりかけを食べるときは、中に入っている乾燥材から食べられるかどうかを確認しましょう。
乾燥材はふりかけの素材に合わせた物が使われているため、その乾燥材がどの程度機能しているかで消費期限が切れても食べられるかどうかを予測できます。
包装用シリカゲル乾燥剤は、食用乾燥剤の中でも最も安定性が高く、開発元の保証期間も6カ月と長めです。
しかし6カ月だとふりかけの消費期限切れまで乾燥剤の効果がもちませんよね?
そこでシリカゲル乾燥剤の再利用を試してみましょう。
シリカゲルはビーズに湿気などを吸収する乾燥剤で、機能しなくなるとピンク色に変色してきます。
しかし再度乾燥させるとビーズが青色に変色して吸水効果が戻るので、これを利用すれば賞味期限が切れるまでふりかけを湿気から守ることができます。
乾燥剤のパッケージにはシリカゲルと書かれているので、入っているふりかけがあったら試してみましょう。
ふりかけの中に丸い乾燥剤が入っていたら、それはシブレットと呼ばれる乾燥剤です。
有害な材料が入っていない乾燥剤で、湿気を吸っても錆が付かないため、長期間の賞味期限延長が可能。
ただしシリカゲルと違い再利用ができないので、入っているふりかけの賞味期限が切れたときは、シブレットの効果も切れているので、廃棄を検討した方がいいでしょう。
ふりかけの中に薄い厚紙のような物は入っていませんか?
それは塩化カルシウムを使った乾燥剤で、誤飲を防ぐために大きめのパッケージになっています。
吸水効果だけでなく防カビ効果のある乾燥剤として有名で、ふりかけの賞味期限が切れるまで美味しさを保ってくれます。
効果が切れた場合、即座に湿気を吸って食べられなくなることはありませんが、早めに食べた方がいいでしょう。
再利用はできませんが、通販でも業務用の物が1000円程で売られており、汎用性と安全性の高さがおすすめポイント!
この様にふりかけの鮮度は、入っている乾燥剤によって違いがでるので、賞味期限が切れたふりかけを食べるときの基準にしてみましょう。
なお、小分けされているふりかけに乾燥剤は入っていませんが、袋で湿気を防いでいるので、ある程度賞味期限が切れても食べられます。
未開封の場合
未開封のふりかけを冷蔵庫や食品保存庫の奥底で見つけた経験ありませんか?
もしそれを食べようとした人は、袋が潰れていないかを確認してください。
おかかやゴマなどふりかけの粒が尖っているフレーバーは、長期間押し潰されていると袋に穴が空き湿気を吸ってしまっていることがあります。
特にお子さんのお菓子とアニメキャラのふりかけを一緒に買った人は要注意!
知らぬ間にふりかけの袋に穴を開けてしまっていることがあります。
一度湿気を吸ったふりかけは、未開封の状態でも賞味期限が切れていることが多く、お子さんが誤飲する危険性もあります。
しかし袋に穴が空いていなければ、賞味期限が切れてもすぐに食べられなくなることはありません。
自己責任になりますが、異臭がしなければ食べても大丈夫でしょう。
開封済みの場合
開封済みのふりかけは、常に食品害虫の被害に遭う可能性があります。
そこで開封済みのふりかけが食べられる期間を、食品害虫の生態系から分析してみました。
特に製粉工場で被害の多いコクヌストモドキは要注意で、冬でも成虫の状態で活動できるほど生命力が高いです。
ただし幼虫からさなぎになるまでに30日以上掛かるので、こまめに掃除していれば成虫になる前に駆除できます。
成虫になってしまうと、密閉容器の僅かな隙間を見つけて入り込んでくるので、気づかない内にふりかけ全てが食べられなくなっていることもあります。
もしマンションに住んでいる人は、ジンサンシバンムシの繁殖に気を付けてください。
ジンサンシバンムシは鳩の巣から発生することの多い食品害虫で、鳩がマンションを寝床にしていると知らない内にジンサンシバンムシが室内に侵入していることがあります。
また乾燥食品からの発生も確認されているので、ふりかけを湿気の無い場所に保存しても油断はできません。
成虫にならないと殺虫剤の効果がないところも厄介で、幼虫に殺虫剤を使っても死滅することはありません。
ふりかけを台所に保存しているときは、換気扇など空気の通り道をこまめに掃除して、ジンサンシバンムシの繁殖を抑える対策が効果的です。
これらの食品害虫は全体的に30日程で活動が活発になるので、ふりかけを良好な状態で保存しても賞味期限切れ30日以上は食品害虫の影響で食べられなくなっている可能性があります。
手作りふりかけの食べれる期間は?
手作りふりかけを作る時は、必ず水分を完全に飛ばすまで熱してください。
わずかでも水分が残っていると、季節によっては数日でカビが生えて食べられなくなります。
そこでラー油ふりかけを作ってみるのはいかがでしょうか?
テレビでも紹介されていた京都の名物料理で、香辛料を多く使った上で素材の酸化を防げれば3カ月以上食べられるようになります。
具材は野菜パウダーを使ってみましょう。
あらかじめ乾燥させている上に調理過程で油でコーティングするため、食べられる期間も非常に長くなります。
ふりかけの正しい保存方法
ふりかけを専用の容器に入れて保存するときは、業務用容器を使わないように注意してください。
業務用は容器の口が細かくなっているタイプが多く、市販のふりかけを入れてしまうと根詰まりを起こします。
おすすめはカップ酒が入っている容器で、上にゴム蓋が付いているタイプだと湿気を防げます。
お酒を飲まない人には、バイアル瓶もおすすめ。
蓋がゴム栓になっている容器で、私の家の台所にはこの中に調味料を入れた物が沢山あります。
長期保存ができることも確認済みなので、興味がある人は使ってみましょう。
ふりかけの種類で保存方法は違う?
一部のメーカーでは、おかし味のふりかけなどが売られているので、保存方法に迷ってしまう人もいるかと思います。
しかし乾燥素材を使っているふりかけは、湿気の無い場所に保存していれば大丈夫です。
小分けされていなければ、ゴムパッキンの付いたビンに入れるのもおすすめ。
その時の注意点は、金属ストッパーの付いた容器に入れないこと。
金属は時間が経つと錆びついてしまうので、ビンの開封時に錆がふりかけに入ってしまう危険性があります。
金属片が混入したふりかけを食べるとアレルギー反応を起こす体質の人もいるので注意しましょう。
反対に生ふりかけは、冷蔵保存してください。
香りが強い物は容器の上からビニールを被せ、他の食材に香りが移らないようにしたほうがいいでしょう。
ふりかけは傷むとどうなる?
ふりかけはフレーバーによって材料が大きく違うので、ここでは多くのふりかけに入っているゴマが傷んだ時の変化についてご紹介します。
ゴマはカビの繁殖に必要なミネラルを含んでいるので、湿気などを通して雑菌が僅かでも入ってしまえば、短期間で飛躍的に増殖していきます。
ふりかけに使われている他の材料にもよりますが、ゴマにカビが生えた場合青く変色することが多いことが、二本松市立小浜中学校の研究結果から分かっています。
この研究結果では、塩おにぎりにカビが繁殖しなかったこともわかっているので、ゴマ以外の素材でカビの繁殖を抑制できる可能性もあります。
特に梅味は安息香酸のカビ抑制効果が高く、塩分が20%を下回らなければ長期保存が可能です。
また梅味でなくとも保存料に安息香酸Naが含まれていれば、長期保存がきくので、ふりかけを買う時に参考にしてみてください。
味の変化は?
メーカーによって違いはありますが、ふりかけの味は元の素材の収穫状況に合わせて微妙に配合バランスを変えています。
綿密な計算の元に成り立っている配合なので、傷んだ場合そのバランスが崩れてしまいます。
その代表格と言われているのが丸美屋ののりたまです。
このふりかけは、卵の味の変化に対応するべく多種類の卵を混ぜ合わせて作っています。
その様子はTBSのテレビ番組ジョブチューンでも放映されていましたね!
のりたまは50年以上の歴史で10回近く味を変えているというのだから驚き!
しかもふりかけの中にこしあんが入っていて、あのまろやかな甘味に大きく貢献しています。
パッケージの裏にも書かれているので、ぜひ確認してみてくださいね。
この様にメーカーによって個性的な材料が使われているため、ふりかけが傷んでしまった時は、想定外の味がすることもあります。
健康を損なう危険性もあるので、食べた時に異変を感じたふりかけは食べるのをやめ即座に廃棄してください。
臭いの変化は?
皆さんはメチルイソボルネオールというカビ臭さの原因になっている物質をご存知ですか?
実はこの物質、毒性が報告されておらず、メチルイソボルネオールを分析するための調査液体として売られています。
カビは繁殖する時にメチルイソボルネオールを生成しており、物をかび臭くしてしまいます。
個人差はありますが、人間は0.1–115 ng/Lでメチルイソボルネオールの臭いを感知できるため、ふりかけに僅かでもカビが生えてしまえば下水道の臭いがしてくるはずです。
ふりかけはカビるの?
パッケージの中のふりかけは、乾燥している状態なのでカビが繁殖する危険性はかなり低いです。
しかしカビは湿気を好むので、ラップで包んだおにぎりやお弁当のご飯に掛けたふりかけは、確実にカビてしまいます。
そこでどのような条件下だとカビやすいのか、千葉県のコンテストで優良賞を獲得した千葉市立若松小学校のお弁当大作戦という実験を元に解説していきます。
この実験ではおにぎりにおかかやゆかり、ふりかけをかけて放置し、3日間4時間毎にその変化を記録しています。
結果はふりかけを混ぜご飯のように混ぜた物がカビやすく、ご飯にかけただけの方がかびにくいことが分かっています。
また、ふりかけとご飯に含まれるでんぷん量でカビやすさにも違いがでており、玄米とはい芽米は白ご飯よりもカビにくいようです。
特に玄米は実験開始から2日間大きな変化が見られなかったので、夏場に作ったお弁当にふりかけを使うときは白米よりも玄米の方がいいでしょう。
なお、お弁当箱にわさびとからしを入れた物は傷まなかった記録が取れているので、ワサビやからしを使ったふりかけを使うのもカビ防止におすすめです。
ふりかけの消費期限についてのまとめ
ここまで記事をご覧いただきありがとうございます。
ふりかけは乾燥剤が使われていたり、調理方法が工夫されていれば、ある程度賞味期限を無視して食べられます。
しかし手作りのふりかけやパケージが破損した物など、賞味期限の確認が怪しい物もあるため、今一度この記事でふりかけの取り扱いについて確認してください。
特に乾燥剤の情報は他の食品保存にも役立つので要チェックですよ!
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。