みなさん!こんにちは。
ローストビーフは一度に沢山作ることの多い料理なので、余った時の消費期限を心配しちゃいますよね。
そこで今回は海外の食事事情や日本の食品技術を中心に、ローストビーフの保存方法と消費期限についてご紹介します。
最後までゆっくりとご覧ください。
記事の内容
記事の信頼性
目次
ローストビーフの消費期限切れ2日は大丈夫なの?
日水製薬株式会社によると、もしローストビーフに1つでも大腸菌がある場合、6時間で凡そ26万個まで増殖するとのデータがあります。
人間は一度に10万個の大腸菌を体内に入れた場合、食中毒を起こしてしまうので、消費期限が2日も切れたローストビーフを食べるのは大変危険です。
特にハツを使ったローストビーフは大腸菌の繁殖個体数が多いことが東京福祉保健局の調べで分かっているので要注意です。
ただしこれは、ローストビーフを常温保存したときのデータで、お肉の中心温度が20度以下で冷蔵保存できれば多少増殖速度を抑えられます。
30度以上になっていると冷蔵保存しても内部で大腸菌が増殖し、2日経過する頃には食べられなくなっています。
以上のこと配慮しローストビーフを保存した場合、お肉の外側を一回りカットするという条件ならば2日経過しても食べられる可能性があります。
これはお肉の表面に菌の繁殖が集中しているためで、食べる前に繁殖場所を除去してしまえば食中毒の危険性を排除できます。
しかし消費期限が2日も過ぎてると、菌類の繁殖を完全に防ぐことはできないので、食べるときは自己責任で食べてください。
ローストビーフの消費期限はいつまで?
ローストビーフは焼き加減で美味しさだけでなく消費期限にも違いがでる特徴があります。
加熱すればするほどお肉に繁殖している菌類は死滅しますが、美味しさが損なわれてしまい、加熱しないと菌類が繁殖してしまいます。
そこで牛肉の中に繁殖している菌類をどのくらいの温度で殺菌できるのかを知り、ローストビーフの適切な温度調節から消費期限を理解しましょう。
腸管出血性大腸菌は75度で1分加熱すると除去できる菌類で、内臓に近い部位のお肉を使っているときはさらに入念な加熱が必要です。
菌類が人間の体内に入ると死亡事故に繋がることも多く、1980年代から腸管出血性大腸菌の発症が世界的に確認されています。
特に2017年に発生した浅草ビューホテルの事件は有名で、ローストビーフが原因で嘔吐や下痢などを発症しています。
食べたローストビーフはレストランで提供された出来立ての物だったので、特に警戒もしていなかったようです。
カンピロバクターは、65度以上の加熱で消滅できる菌類ですが、近年最も事故発生件数が多さが目立ち、2007年福井県で開催されたバーベキュー大会で食中毒事故が発生しました。
カンピロバクターは常温で放置すると増殖速度が早いことや、冷凍してもしばらく残留することを知らず、発症者の中には生でお肉を食べていた人もいたようです。
サルモネラ菌は温度管理の不備で感染することの多い食中毒の1つです。
静岡県では提供したローストビーフからサルモネラ菌に感染した事故が発生し、3日間の営業停止処分を受けた旅館があるほど。
感染者は400人以上にも上り、その多くが調理したてのローストビーフを食べています。
この様にローストビーフは保存状態で病気に感染する可能性があるため、消費期限内であっても良く加熱した物を食べてください。
市販と手作りで消費期限は違うの?
市販のローストビーフは、カットされた状態で売られていることが多いので、買った後は不用意に断面に触れないようにしてください。
こうして雑菌が付かないように注意しても、カットしたローストビーフは消費期限が2日と短いので、購入後はその日の内に食べた方がいいでしょう。
また、ローストビーフ丼やシーザーサラダなど、他の材料が使われていると、水分がローストビーフにかかってしまうので消費期限が当日のみになったりします。
なので市販されているローストビーフを買う時は、アレンジレシピに注意しましょう。
一方手作りのローストビーフは、肉の塊で扱うことが多いため、保存温度に気を付けていれば消費期限が4日程になります。
ローストビーフの保存方法
ソースと一緒に食べることの多いローストビーフは、材料によってはローストビーフよりもソースの消費期限が短いこともあります。
そのためローストビーフを保存するときは、ソースをかけずに保存してください。
特に玉ねぎソースは要注意!
保存期間が長いと腐敗臭につられてゴキブリなどが寄ってきます。
したがってソースを作るときは、即食べられる量だけにしておきましょう。
ローストビーフを日持ちさせるポイント
ローストビーフは牛肉の塊を蒸し焼きにするため、お肉の中心部分に熱が通りにくくなっています。
そのためカットしたローストビーフを長期間放置すると、生肉の部分が露出して食中毒の危険性が高くなります。
そこでローストビーフを保存するときは、できるだけ切断面にラップを複数枚被せるなどして空気に触れないようにしてください。
この様にローストビーフは断面が重要なので、カットするときはローストビーフを冷やし、肉汁がでないように注意。
肉汁が無くなったローストビーフはパサパサで不味いですし、カットもしにくくなってくるため余計に品質が劣化してしまいます。
これらを注意しても切りにくいときは、お肉の繊維に沿って包丁を入れているかを確認してください。
お肉の繊維を潰すようにカットするとローストビーフの歯ごたえが柔らかくなるので、安物のお肉でもうま味が全然違います。
さらに高級牛肉店のような食感が欲しいときは、厚さを3㎜から4㎜くらいにしてください。
私も初めて高級店でローストビーフを食べた時は、薄くてケチくせーと思いましたが、食べてみるとこの厚さが丁度良いと感じました。
コツはノコギリを使うように少しずつ切っていくことで、上手にできると溢れてきた肉汁を断面に染み込ませられるので、より美味しくなります。
ローストビーフの保存場所
ローストビーフは見た目の迫力もあって、パーティの時はつい大皿で丸ごと出したくなりますよね!
しかしローストビーフは常温保存に適した料理ではないので、おすすめできません。
そこでパーティに出す時は保冷剤を周囲に置いてください。
お肉は保存温度を少し下げるだけでも品質劣化を防げます。
レストランのバーベキュー食べ放題にいったことのある人は、氷の上に置かれたローストビーフを見たことがあると思います。
数が多いと放熱性の高い銀トレーの中に入っていたりしますよね!
この様にローストビーフの保存場所はできるだけ温度を下げるようにしてください。
冷蔵庫での保存
冷蔵庫でローストビーフを保存するときもできるだけ温度変化や空気に触れるのを防ぐほうが良いでしょう。
そこでローストビーフ発祥の地イギリスや料理の本場イタリアで売られている食品保存容器を使ってみましょう。
KILNERは有名なイギリスの保存容器メーカーです。
小ぶりな容器が多いですが、ダブルキャップで密閉できるタイプもあるので、カットしたローストビーフを保存するにはおすすめ!
デザインの可愛さもあって女性からの人気も高いので、インテリアに購入するのもいいですよ。
一方焼いたものを丸ごと保存したいときは、KILNERのステンレス鍋をおすすめします。
大きさと奥行きが30cm以上ある鍋で、別途販売の蓋を使えば蒸し焼きに使うこともできます。
ラゴスティーナはイタリアの調理器具メーカーで、イギリスや日本等全世界の調理現場で使われている人気メーカーです。
取っ手が取り外せるマエストリアシリーズのフライパンがあるので、作ったローストビーフをフライパンに乗せたまま冷蔵庫に保存できます。
お値段はIH対応の調理器具4点セットで33000円と比較的安め。
自分でも使っていますがお肉が付かないので使い心地が良く、友人の出産祝いなどに購入して布教しています。
チルド室での保存
ローストビーフは加熱しても多少の菌類が残留しているので、チルド室で保存するときは、チルド室のメンテナンスが重要になってきます。
例えば日立から発売されている真空チルドルームは、食品保存性能の高さが評価されていますが、掃除方法が公式から細かく決められています。
内天井のLEDライトは布巾などで拭かず、綿棒で汚れを取るように拭き、指などが触れないように注意してください。
一方真空パッキンは、乾かした布巾で水分を吸い取るように拭きましょう。
特にパッキンを固定している溝には水分や汚れが溜まりやすいので、定期的なお掃除がおすすめです。
さらにローストビーフに香りの強い調味料を使っている時は、チルド室用の脱臭剤を置いてください。
LA BELLEFÉEの竹炭袋は冷蔵庫だけでなく、トイレなど臭いの気になる他の場所にも使えるのでおすすめです。
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ローストビーフは冷凍保存できるの?
ローストビーフを冷凍保存するときは、行政や専門機関の情報を参考にしてください。
今回の調査では、食中毒発生件数の多い松本市が公式に食品の取り扱いについて解説していたので、それを元にローストビーフの冷凍保存についてご紹介します。
ローストビーフの冷凍保存方法
ローストビーフを冷凍保存するときは、ローストビーフを冷凍庫の大きさ7割までに収まるようにしてください。
満タンに詰め込むと冷却効率が上がるとの情報もありますが、詰め込みすぎると取り出しにくくなってしまいます。
すると開け閉めした時に食品の劣化速度が進行してしまうので、適度に取りやすくしておくことをおすすめ。
また、他の食品にローストビーフの肉汁が付着しないように細かく切り分けた上でビニール入れて保存してください。
ローストビーフは常温で放置すると30分から50分程で菌類が増殖を始めるので、細かく切り分けておけば解凍時間を早めて菌類の増殖を最低限に留めることができます。
ローストビーフの上手な解凍方法
ローストビーフは必ず85度から90度で90秒以上加熱解凍し、殺菌消毒しましょう。
また他の食品が菌類に感染するのを防ぐために、トングや菜箸は専用の物を用意してください。
特に春から夏にはカンピロバクターピロリ菌による食中毒の発生件数が多く、その原因の多くが食肉同士の感染と考えられています。
そして、解凍したローストビーフを長時間放置してしまった時は菌類が繁殖した可能性を考慮して必ず廃棄してください。
ローストビーフの消費期限切れ2日は大丈夫のまとめ
牛肉から作られるローストビーフは、牛が僅かでも保菌していると食べた時に健康被害に遭います。
しかし保存温度の調整や調理温度などを工夫すれば、強い殺菌効果を期待できます。
簡単な方法ですが、旅館やホテルなどプロの現場でも温度管理を怠り事故になったケースが複数あるので、自宅で作るときは加熱した物を即食べるつもりで作った方がいいでしょう。
また市販のローストビーフも、消費期限が短くなるようなアレンジレシピが多いので、記載された消費期限よりも余裕を持って食べることを強くおすすめします。
やっぱり、ローストビーフを美味しく食べるには、その日のうちに食べるのが一番ですよ。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。