みなさん!こんにちは♬
豆腐は使われている材料が少ない加工品ですが、それ故に繊細な扱いを求められます。
正しく保存しても賞味期限に余裕が無かったり、製造メーカーによって賞味期限の意味が若干違うこともあります。
そこで今回は豆腐料理のレシピを交えて、様々なタイプの豆腐の扱い方を紹介していきます。
最後までゆっくりとご覧ください。
目次
豆腐の賞味期限切れ一週間は食べれるの?
賞味期限が切れた豆腐を食べるときは、その豆腐の製造方法を確かめてください。
充填豆腐で作られているときは、正しい保存方法でならば食べられる可能性があります。
賞味期限が一週間過ぎた豆腐は?
賞味期限が1週間も過ぎていると豆腐の状態も劇的に変わります。
異変を感じたときは食べるべきではありません。
たまに混同している人がいますが、杏仁豆腐は豆腐と違って大豆の代わりに杏仁霜が使われているため、賞味期限が90日以上になることもあります。
そのため豆腐も冷蔵していれば、賞味期限切れの物を食べても安心と考える人もいますが、絶対に食べないでください。
冷蔵保存していてもカビや菌類が繁殖している可能性が高く、賞味期限からしばらく経過した豆腐は廃棄を検討したほうが良いでしょう。
中には外観が変わらないレベルで変化している菌類もあるため、単純な目視のみで安全を計ることはおすすめできません。
調理済み豆腐は賞味期限が短い
一方調理済み豆腐の賞味期限はさらに短いと考えてください。
お惣菜コーナーに並んでいる豆腐は、未開封を想定した賞味期限で、開封した場合数時間単位で激しく品質が落ちていきます。
また未開封の状態でも豆腐に最適な保存状態を維持しているとは言えず、加熱調理した物は熱気や湿気が籠るため、カビが繁殖しやすくなります。
冬場でも賞味期限切れしたお惣菜コーナーの豆腐は食べないほうが良いでしょう。
なお今回は、お豆腐料理の賞味期限が過ぎた場合の変化を記載しておきます。
麻婆豆腐はレトルト食品限定だと未開封の状態で、1年から2年経過しても大丈夫のようですが、調理済みの麻婆豆腐は冷蔵保存でも2日が限度のようです。
賞味期限切れ1週間でも食べるためには冷凍保存する必要があります。
この場合も食べられる状態を辛うじて維持している状態で、麻などの香辛料や豆腐の味はほとんど感じることができないでしょう。
手間の掛かる方法になりますが、1時間から2時間おきに沸騰するまで加熱することを繰り返せば賞味期限切れ1週間でも食べられる可能性があります。
そしてすき焼きに使う焼き豆腐ですが、冷凍保存しても賞味期限切れから1週間経過した物は食べられないでしょう。
これは糸こんにゃくなど豆腐よりも賞味期限が短いものが入っているためで、すき焼きに卵などを使わなければ3日くらい賞味期限に余裕がでるかもしれません。
この様に賞味期限が切れた豆腐はあくまでも可能性を指摘することしかできません。
賞味期限が切れた豆腐を食べるときは、自己責任で食べてくださいね。
賞味期限と消費期限の違いは?
現在の賞味期限のルール策定は、豆腐が原因とも言われているのをご存知でしょうか?
過去の賞味期限は、長期保存できる商品を中心に賞味期限の一部省略表示が可能でした。
そして豆腐を始めとした発酵食品は、店頭に並ぶタイミングを予測して賞味期限を設定してたんです。
つまり店頭に並ぶころには傷んでいる豆腐があったことも多く、大量の食品ロスが出ていた実例があります。
そのため賞味期限は美味しく食べられる期限という意味にして、表示を義務付けるルールになりました。
同時に品質保持期限という名前で表記もされていたため、それらの表示を統一する目的で賞味期限というルールができたようです。
そのため賞味期限と消費期限に明確な意味の違いは無いようです。
賞味期限と消費期限の違いは?
しかし食品を販売している企業の傾向として、5日以内に品質が変わりやすい物に消費期限と表記し、5日以上でも美味しく食べられる期限を賞味期限と表記しています。
また賞味期限が表記されている食べ物は、過ぎても味が劣化するだけで食べられる場合がありますが、消費期限表記の食べ物は食べられないことの方が多いです。
この2重表示による混乱は現在も続いているようで、違うメーカーの豆腐を比較してみると賞味期限と消費期限の表示で分かれていることもあります。
以上のことを考慮すると傷みやすい豆腐は、賞味期限よりも消費期限で表示された物を買った方がよさそうです。
各メーカーの賞味期限と消費期限の取り扱いは?
賞味期限を消費期限と同じ意味で使っている企業もあるため、必ず正解とも言えず製造メーカーに確認を取るしか正解を知る方法はありません。
そこで各豆腐メーカーの賞味期限と消費期限の扱いに付いて調べてみました。
株式会社ふくれん
まず株式会社ふくれんでは、公式サイトに賞味期限と消費期限の意味が記載されており、消費期限が過ぎた商品は絶対に食べないように注意されています。
豆腐は賞味期限を使っているらしく、容器に豆腐の材料を入れてそのままボイルと冷却をしている充填豆腐なので、賞味期限が長めに設定されています。
材料も無農薬なので、健康食品が好きな人からも高く評価されている模様。
ふくれんでは豆乳の販売もあるようですね。
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株式会社椿き家
同じ充填豆腐でも、株式会社椿き家は開封すると1日で使い切ることを推奨していますが、開封前の賞味期限は2週間と長め。
遺伝子組み換えしていない大豆を使っているため、大豆の自然な味が楽しめる豆腐となっているようです。
そして株式会社染野屋では豆腐に消費期限を設定しており、過ぎた場合は必ず食べないように注意喚起されています。
一番消費期限の短いのは240円のにがりもめんで、製造日から2日になっています。
濃度の高い豆乳と国産海水を使ったにがりが大きな特徴で、通常のもめん豆腐よりも柔らかいです。
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株式会社染野屋
株式会社染野屋のきぬごし豆腐は、製造日から8日が消費期限。
国産大豆を使った豆腐が300g240円の安さで買えることが魅力で、若干の甘味を感じることができます。
プロの豆腐料理が食べてみたい人は、120g600円のさしみゆばを食べましょう。
消費期限は製造日から4日と若干短いですが、豆乳も使っているため栄養価が高く、美容効果も期待できます。
公式サイトでは豆腐のたれも売られているので、買ってみてはいかが?
有限会社おとうふ家族
反対に従来の消費期限の考え方を継承する形で豆腐を販売しているお店もあります。
それが有限会社おとうふ家族です。
消費期限を商品到着後からに設定しており、木綿豆腐とさしみ豆腐は5日で、さしみ棒ゆばは6日まで持ちます。
ただしざる豆腐は消費期限が2日なので、移動販売しているお店から買ったほうがよさそうです。
豆腐の正しい保存方法は?
お豆腐屋さんの専門店で買った豆腐が妙に美味しいと感じたことありませんか?
実はお豆腐屋さんは作り方も勿論こだわっていますが、保存方法も工夫しているから美味しいんです。
まず豆腐は製造工程で必ずにがりを使いますが、美味しさを感じる反面大豆の味が分かりにくくなってしまいます。
そこでお豆腐屋さんでは、水槽の中にお豆腐を入れてにがりを落としてから売っています。
入れている水槽も循環器を設置して、常に綺麗な水にしているため、長時間の保存もOK。
豆腐はミネラルウォーターにつけるのがおすすめ!
これを家庭で真似するには、タッパーにお豆腐とミネラルウォーターを入れて、数時間毎に水を入れ替える方法がおすすめ。
水道水でも構いませんが、豆腐が水道水の消毒塩素を吸い取ってしまう可能性が高く、お豆腐屋さんのような味にはなりません。
また水を入れ替えるタイミングが遅すぎると、豆腐のにがりを濃くしてしまうので、可能ならば3時間から6時間毎に水を入れ替えてください。
たまご豆腐の保存は注意
しかしたまご豆腐の保存には気を付けましょう。
冷凍保存してしまうとパンケーキのようにパサパサの豆腐になってしまい、水中で保存しても豆腐が徐々に水分を吸い上げて卵の味が薄くなってしまいます。
保存するなら出汁と一緒にタッパーに入れ、冷蔵庫に保存する方法が良いでしょう。
ただし買った豆腐が既に密閉容器に入っているときは、そのまま冷蔵庫に入れてください。
保存温度はどの豆腐でも10度以下が望ましく、正しく保存できていれば菌類が繁殖しにくくなります。
豆腐の保存期間の目安は?
豆腐には木綿豆腐や絹ごし、たまご豆腐など様々な種類がありますが、どの豆腐も保存期間は2日から3日程度に抑えておくべきです。
これ以上経過すると味が変わってしまったり、菌類が繁殖する原因を作ってしまいます。
特にたまご豆腐は、傷みやすさに定評のある卵を使っているため、買ったその日に食べるつもりでいてください。
1週間近く保存するなら豆腐を保存食にする方法がおすすめ
サラダ油を使った豆腐のオイル漬けは、ハーブと一緒に保存しておけば、お酒のおつまみにも合います。
風味も良くしたい人はオリーブオイルを使った方法も試してみましょう。
チーズの風味と食感に近くなり、テレビではお醤油をちょっと入れてコクを強くする味付けが話題になっていました。
この保存方法ならば冷蔵でも1週間近く持ちますが、それ以上保存した場合の喫食は厳禁!
味が変わっているだけでなく、菌が繁殖して食中毒を発症する可能性が非常に高いです。
ただし豆腐に使われている大豆の以外の材料は保存期間が非常に長い特徴もあります。
特に凝固剤に使われている塩化マグネシウムは、未開封の物であれば3年以上保存できるタイプも!
塩化マグネシウムは、豆腐の製造メーカーによって使う物を変えており、保存期間と食感の違いが一番出る材料の1つです。
海外で売られている豆腐は長く保存できる?
特に海外で売られている豆腐は、冷蔵保存で1か月から2か月経過しても食べられることが多いです。
なのに保存料は使わずに減菌法で作られているため、健康志向の人に非常におすすめ。
ちなみにアメリカではTOFUとローマ字表記で売られているため、海外の通販サイトで検索すれば簡単にでてきます。
海外発送なので到着までに時間は掛かりますが、それでも保存期間が長くて健康に良い豆腐を食べたい人は注文してみましょう。
以下に代表的な海外の豆腐商品の名前を掲載しておきます。
Silken Tofu(Soft Tofu)
Medium Firm Tofu
Cotton Tofu
興味のある人はいかがでしょうか?
傷んだ豆腐の特徴や確認方法は?
豆腐が傷んでいるかの特徴や確認方法をご紹介していきますのでご紹介しておきます。
あてはまることがあれば、絶対に食べないようにしてくださいね。
傷んだ豆腐の特徴は?
もし未開封の豆腐があったときは、袋が膨張していないかを確認してください。
豆腐は保存方法を守っていても徐々に発酵が進みガスを発生させ、パッケージが膨張していきます。
膨張していなくても、触った感覚がヌルヌルしていたら要注意!
手に納豆の糸のような物が付くので、その豆腐は確実に傷んでいます。
さらに腐敗が進行するとお皿に出した段階で崩れてしまうため、絶対に食べないでください。
また、傷んだ豆腐はクリーム色になっていることが多く、カビも繁殖しているので要注意ですよ。
傷んだ豆腐の確認方法
包丁で切って断面に青い斑点が無いかを確認しましょう。
白い場所も若干カビに食べられたような跡が見えるはず!
外観で判断できないときは、臭いを嗅いでみましょう。
酸っぱい臭いや入れていた容器の臭いが移ってしまっていると、傷んでいることを疑い廃棄を検討したほうがよさそうです。
傷んでいる豆腐を加熱調理するのは危険
傷んでいるからと加熱処理して食べるような真似は絶対にしないでください。
加熱処理すると除去できる菌もいますが、菌が発した毒素の多くは耐熱性です。
湯豆腐などにして食べてしまうと、エンテロトキシンの影響で食中毒を発症します。
一番怖いのは、エンテロトキシンを生成するブドウ球菌が目視で確認しずらいこと。
黄色の色素を出すので膨大に繁殖していれば見えるかもしれませんが、その頃にはカビも繁殖しているので、カビで傷んだことを確認したほうがよさそうです。
なお、エンテロトキシンは乾燥している環境でも消えることは無く、冷凍庫で保存していたときは特に注意が必要です。
さらに厄介なのはセレウス菌!
気温30度で活発になる上に、加熱しても芽胞と呼ばれる菌の一部が残り続けます。
食べてしまうと30分後くらいに腹痛を感じ、悪化すると嘔吐してしまうこともあります。
感染した時は内科クリニックを受診してください。
豆腐は冷凍保存はできる?
豆腐は冷凍保存できるのかについて調べてみたところ、豆腐は冷凍保存できるようです。
それでは、どのように冷凍保存すればよいのか見ていきましょう。
豆腐の冷凍保存方法
余った豆腐を切り分けてキッチンペーパーに入れておけば、少しずつ解凍しながら使えます。
豆腐を冷凍庫に入れると表面の水分から徐々に冷凍されていきます。
表面が冷凍されていくと失った水分を補うために、豆腐内部の水分が徐々に表面にでてきて、これも冷凍。
すると豆腐に含まれているタンパク質と水分の分子構造が乱れていき、水分だけがなくなります。
残ったタンパク質の分子はスポンジの様な柔らかさになるので、この食感を活かした豆腐ハンバーグなどの食材に便利。
そのため、ダイエット中でお肉が食べられないときに便利な保存方法です!
注意点は冷凍庫内に豆腐以外の水分があると、それも豆腐に付着して凍るため若干体積が増すこと。
他の食材の味がが豆腐についてしまう可能性もあります。
キッチンペーパーが無い人も、サランラップやタッパーなどで豆腐を包んでおいたほうが豆腐の味が損なわれませんよ。
凍り豆腐や高野豆腐は冷凍保存におすすめ
なお美味しい凍らせた豆腐が食べたい人は、凍り豆腐や高野豆腐を買ってみましょう。
和歌山県の特産品として有名で、スーパーでも買える食品です。
さらに奈良県には、野迫川村立高野豆腐伝承館という高野豆腐の資料館が存在するほど。
歴史上では、豆腐を冷凍保存する調理法は江戸時代からあったようで、その時はぜいたく品として知られていたようです。
特に江戸時代に刊行された豆腐百珍という料理本は有名で、冷凍豆腐の作り方が記されています。
ちなみに現代語に翻訳された本が教育社から刊行されており、通信販売でも買えるので、豆腐料理を極めたい人は買ってみるのもいいかも?
あまった豆腐を使ったおすすめレシピ3選
豆腐はボロボロと崩れやすく、その食感が魅力でもありますが、少し余ることの多い食材ですよね。
なので余り物の豆腐でも簡単に作れるレシピを覚えておきましょう。
豆腐の西京焼き
1丁程の豆腐が余ったときは、豆腐の西京焼きがおすすめ。
ラップに西京味噌と料理酒とみりんを塗り、その中に豆腐を入れて包み冷蔵庫で1日寝かせてください。
寝かせた豆腐をオーブンで10分程温めたら完成!
豆腐入りのお味噌汁が好きな人には一度食べて欲しいメニューで、ブロックチーズのような食感に驚きを覚えることでしょう。
豆腐ピザ
余った豆腐が1丁も無いときは、豆腐ピザを作ってみましょう。
1口サイズに切り分けた豆腐をフライパンで加熱し、キツネ色になったら豆腐の上にチーズや野菜を乗せます。
その後フライパンの蓋を閉めてチーズが溶けるまで加熱すれば完成。
余った豆腐だけでなく、野菜も一緒に消化できるため、健康を考えた上で冷蔵庫の片付けができます。
豆腐はピザ生地として使うので冷凍した方が成功しやすいです。
もし時間が無いときは、キッチンペーパーで包んでレンジに入れ水分を飛ばしてください。
冷凍豆腐ほどではありませんが、生地に程よい弾力が産まれます。
豆腐ステーキ
冷蔵庫にめんつゆもある人は、豆腐のステーキをおすすめ。
水分を飛ばした豆腐に小麦粉を塗し、フライパンで熱してめんつゆをかけるとステーキのような食感と味を豆腐で体験することができます。
小麦粉の前に卵を付けて175度で加熱すれば、豆腐フライも作れるのでどちらか材料のあるほうをおすすめ。
豆腐フライのときは衣にソースをちょっとかけても美味しいですよ。
まとめ
ここまで記事をご覧いただきありがとうございます。
豆腐は保存方法を変えると賞味期限だけでなく、食感も変わる面白い食材。
特に冷凍保存したときの変化は、ダイエットの時に便利です。
反対にボリュームが欲しいときはレトルト食品を使ったり、麻婆豆腐の様にご飯に合う物に調理して食べる方法もおすすめ。
これらはあまった豆腐でも簡単に調理できる物が多いですが、保存状態を誤れば食中毒の危険性もあるので、食べたり調理するときは豆腐の変化を見分けられるようにしておきましょう。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。